いざ、参らん!
バットマン史上最"狂"超傑作。
これ文字にするの無理だ!
ネタバレなし感想。
面白いを通り越した「圧倒的狂気」がそこに。
これこそ「戦国」で これこそ「バットマン」
とにかく観に行きましょう。
「アニメ映画だしDVDでも…」は誤ちです。
これぞ大画面大音量ならでは。
そしてネタバレは極力回避してください。
アメコミにありがちなシリーズものではないので
本作から触れても大丈夫です。
むしろアメコミに疎い日本人向けです。
この上なく!!
ちなみに本記事はネタバレ全開です。
未見の方は絶対に読まないでください。
気軽に劇場へどうぞ。
6/8. 記事未完成ですが
同志の方々に共有したいので公開します。
今後 画像掲載予定。多数公式サイト様から引用。
6/15(金) 追記。
公開日初日に2回目鑑賞しました。
相変わらず狂気じみてたなぁ!!
入場者特典のポスターも無事にゲット!
イカす!!
これ目当てでも是非劇場へ!!
「バットマン」
ここ極東の島国、日本でもその名を知らない者はいない最高のダークヒーロー。
その生まれはなんと1939年。
約80年前から一線で闘い続けているというから驚きだ。
もちろん原作はコミックだが
「ひとつの文化」とも言える人気はその枠だけに留まれるはずもない。
古今東西、あらゆるメディア展開が成されてきた。
ドラマ、映画、アニメ、ゲーム…
いちいち追っていくとWikipediaでも収まらないレベルではある。
近年だけに絞ってみても
『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』から成る超大作の三部作。
死ぬほど面白い。
超人だらけなアメコミ帰宅部。『ジャスティス・リーグ』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。
DCコミックスヒーロー大集合映画。
未だバットマンの単独映画化はされてないものの
「史上最も悩まないバットマン」が大暴れする傑作。
『GOTHAM/ゴッサム』
後に因縁を持つやつらが早くも大騒ぎ。
これもいつか書こう!ブログで!
『レゴバットマン ザ・ムービー』
まさかのレゴでバットマン。
しかしその出来は「ダークナイト」以来の傑作とも称されることもある。
ちなみにめちゃくちゃ面白いぞ!
…とまぁここ数年でもその展開は果てしない。
そのどれもが違った魅力を持った傑作というのも恐るべき点だが、そんな折。
またひとつ金字塔が現れた。不意に!!
まさかの「戦国×バットマン」という異色さ。
それも二次創作じゃなくて堂々の公式だ!!
とはいえ日本人が魔改造に長けているのは周知の事実。
なにより「戦国時代」はそれこそ「バットマン」と同レベルに各方面で描かれてきた。
今さらこの程度で驚く日本人は少ない。
海外から「最高!!」「クレイジー!!!」というレビューが届いてもまぁ動じることではなかった。
またありがたいことに試写会に招待していただいたが
「こちとら日常的に偉人や神が擬人化、女体化されてんだぞ!」という妙な反骨心があったのは否めない。
鑑賞中。
俺は叫んでいた。
応援上映で良かった。
声を抑えるのは無理だった。
誰も彼もが少年少女となり
手を叩き歓声を挙げていた。
そこには真正面から変化球を投げ込んできたバットマン達の姿があった。
むしろ変化が読めなさすぎて直球だった。
「戦国時代」「バットマン」
両者とも文字通り歴史の深みは半端ではない。
それが真っ向から殴り合う。
そこには「理屈」を超えた「狂気」があった。
そんな教科書では教えてくれないあらすじ。
【ゴッサム】現代。
今日も「バットマン」は元気に自警団活動に励んでいた。
毎度お馴染みダークヒーロー。
その野外活動の相手はゴリラだった。
このゴリラ、ただのゴリラじゃなかった。
めちゃくちゃ賢かった。おまけにイケボだった。
「次元転送装置」なるものを開発。
ゴッサム中の悪党を使って人体実験をしていた。
その目論見は大半、成功していた。
それをなんとかすべく出張ってきたバットマン。
しかしあえなくその歯牙にかかってしまう。
【???】
突如未踏の地にワープしたバットマン。
常人ならこの時点で3日は寝込むところだが
彼は人類が持てうる限界全てを持つ漢。
「ここ中世の日本だな」とあっさり看破する。
そして早速、お約束的に輩に絡まれる。
まぁ戦力的には何も問題はなかったが
その姿形は見過ごせるものではなかった。見覚えのある道化衣装。
「あぁ…またあいつか…」と思うより早く
とある猫女と信頼できる漢が接触してくる。
まぁ不二子ちゃんポジションだ!
バットマンの執事で家族。
世に大勢いる「万能執事」の元ネタさん。
話を聞くに「ゴッサムの名だたるヒーローやヴィランが中世の日本…つまりは今この地『戦国時代』に飛ばされた」らしい。
そしてこの地で幅を利かせているのは
バットマン、そして全観客の予想通り
"第六天魔道化王"「ジョーカー」
"魔小姓"「ハーレイ・クイン」
尾張の国…通称「エンドキングダム」の亜火無(アーカム)城に君臨。
これまた常人なら秒で見て見ぬ振りをするところだが、バットマンはヒーロー。
悩むこともなかった。
ジョーカーの根城へとお邪魔することにする。
道交法が存在しない時代をいいことに
即免停!レベルで追い込みをかけるバッツ。
完全に只者じゃなかった。
加えて今回は織田信長の遺伝子を持っていた。
そんな「魔王×道化王子」が無策なはずもない。
当然のように変形する城。
蒸気機関やその他諸々を発達させ
ここは現代超えのオーバーテクノロジーが跋扈する世界となっていた。
まぁ考えてみればジョーカーが歴史改変など気にするわけがなかった。
しかしそれはこちらも同じだった。
バットポッドがトランスフォームし
バッツの身を包み込む「アーマードバットマン」を電撃披露!!
とはいえ相手はこの世界に2年早く着いていた。
完全に日本文化を理解し馴染んでいた。
それをほぼ寝起きに近いバッツに「なんとかしろ!」というのも無理な話だった。
得意の口八丁や容赦のなさ、そして何故かスモウレスラーとして配下に就く「ベイン」の働きもあり
本作のサプライズ。
敗北を喫してしまうバッツ。
呆気なく終わりか…とそのときだった。
どこからか蝙蝠の大群。
そしてそれに乗じた複数の影。
ざっくり言うと元の時代での気の知れた仲間で家族達の応援だった。
皆それぞれジャパンナイズされていたが
中身は何一つ変わっていなかった。
ひとまず避難することにするバッツ達。
そんなヒーロー達を影で支える集団。
「飛弾の蝙蝠衆」忍者部隊。
彼らの話を聞いてみれば
「2年前、異邦の者達が現れて この戦国の世を荒らし始めた」
"美毒麗将"「ポイズン・アイビー」
"風林火鳥"「ペンギン」
"双面武神"「トゥーフェイス」
"独眼銃正宗"「デスストローク」
「しかし言い伝えによればその混沌を終わらす者も同時に現れるはず」
「それこそが"蝙蝠の忍者"」
「つまりは貴方だ」
こんな真っ直ぐに「伝説」扱いされて悪い気はしない。
それに悪人達を見過ごすわけにはいかない。
なにより元の時代に戻らなければならない。
今のゴッサムには「バットマン、ジョーカー、その他大勢のヴィランが不在」なのだ。
…って今のゴッサムめちゃくちゃ平和だな!!
…まぁ、細かいことはどうでもいい。
とにかく「悪は討たねば!!」精神で
見知らぬ土地にも御構い無しに
相変わらずの正義感を爆発!!
各地で情報収集していた最後の1人
「レッドフード」も漢気勧誘!!
かくして結成された「ニンジャ戦隊バットマン」
決戦の地は「富士山麓地獄ヶ原」
狙うは天守閣。混沌の権化。
相手取るは最凶最悪ヴィラン大名達。
対してこちらの武器は絆、ヤル気、漢気!!
大戦国時代の幕が上がる!!
いざ! 戦国乱世!!
とにかくまず間違いないことは
本作は「マジでクレイジー」だ。
そしてそれは並みの「クレイジー」を遥かに超えている。
「そういや最近この感覚味わったなぁ…」と思い返してみて気がついた。
「『デッドプール2』観た後と同じだ!!」
最高。最高。最高。最高。『デッドプール2』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。
そう、本作には「あの世紀のクレイジー」に勝るとも劣らない「圧倒的狂気」が確かにあった。
瞬間最大風速で言えば『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』すら超えかねない熱量。
最大。最高。最強。最悪。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。
優等生なMCUには出せないもの。
それは混沌とした闇鍋感だ!!
特に終盤の「怒涛」としか言えない展開には
本気で開いた口が塞がらなくなる。
一部を説明するなら
それぞれトランスフォームして巨大ロボと化した城を操縦して取っ組み合いをする大名達。
さらにはそれらが超合体。
超巨大ロボ「超絶天魔王キングジョーカー」がお目見えする。
当然、分が悪いバッツ達。
そこで猿と仲良しなロビンが
笛で野生の猿達を収集。
徒党を組み、巨大猿に。
さらには蝙蝠がそれを包み込み
「巨大バットマン」に。
正面から富士山をバックに殴り合う。
…まぁ未見だとマジでわけがわからんだろうが、これに一切の脚色はない。
上映前なので他の映画で説明すると
伝われ!!このクレイジーさ!!
これほど言語化しにくい映画も珍しい!!
閑話休題。
普段はあまりゲームをやらない俺だが
数少ない好きなソフトに『戦国BASARA』がある。
「戦国時代」を題材としたアクションゲーム。
しかしその内容は
「伊達政宗が英語を喋りながら日本刀を6本振るう」
「武田信玄が隕石を落とす」
「ゴリラ豊臣秀吉」
「快楽殺人鬼明智光秀」
PS4/PS3『戦国BASARA4 皇』プロモーション映像3 - YouTube
…などという日本史の先生が見たら泡を吹くようなもの。
しかしその奇想天外さが俺にはドストライクだった。
そして本作にはそれと全く同じ衝撃&感動がある。
「戦国時代」を題材として誰もが予想できない方向に舵を切りまくる。
もはや本作は「バットマンのアニメ映画」というより
「戦国BASARAにDLCとしてバットマンが配信されたゲーム画面」の映画化に近い。
無論、見所はその奇想天外さだけじゃない。
「戦国時代」「バットマン」両方に多大なるリスペクトと愛が感じられるつくり。
・「猿」が「豊臣秀吉」ポジション
など、身なりは違えど個性はそのままに
上手く融合を果たしたキャラクター達。
それは良くも悪くもイメージ通りかもしれないが
中でもバッツとジョーカーは過去最高レベルに振り切れている。
普段は割と悩みがちなバッツも今回はほぼ悩まない。その佇まいはもはや藤岡弘、だ!!
それは「緊急事態だから」か「上映時間が短いから」かはわからんが
そこには誰もが痺れる「ヒーロー」の姿があった。
サイコクレイジーなジョーカーも過去最狂レベル。ギャグキャラっぽく描かれたかと思いきや
終盤ではその「狂気」が大爆発する。
実際、その一挙手一投足に笑っていた観客もラスト近辺では押し黙る他なかった。やっぱり本気でヤバい奴。
そんな「孤高の漢気」と「究極の混沌」が、最後には天守閣の屋根で真っ向から斬り合う。
そこには「戦国時代×アメコミ」の極限があった。
この文字にはできない熱量は是非劇場で観てほしい。
どちらにも違った意味で震えること間違いなし。
絶対に後悔はしないはずだ!!!
とにかく「戦国」と「バットマン」がこれ以上なく最高に混じり合った本作。
1と1を足したら円周率になったような混沌さを秘めている。
下手したら今年最強のアメコミ映画になるかもしれない。
胸を張って「大傑作!!」と言える出来だ。
「アニメ映画だしDVDでも…」とか言ってる場合じゃないぞ!!
大画面はもちろん、映画館ならではの音響設備が整ったときそこは「戦場」と化す!!
絶対に見逃すな!!超面白いぞ!
余談。
先日渋谷で開催されていた「タマシイ コミ魂」にお邪魔した。
フィギュアの見本市のようなイベントなのだが
そこに本作のものがあった。
カッコいいなぁ!!買おう!!
ちなみに同じ系統に「名将」シリーズがある。
次に何撮ればいいかわかるな!!
ディズニー!!
狂気じみた予告↓
映画『ニンジャバットマン』 New York Comic Con公開映像【2018年6月15日劇場公開】 - YouTube
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