よくあるラブコメと侮るなかれ!
その実、エクスペンダブルズ。
終盤にて誘爆しまくる漢気の連鎖反応は必見だ!!
普段の俺が偏差値低めのアクション映画ばかり観てるのはもう隠すまでもないだろう。
まぁ別に隠しちゃいないが。
オールタイムベストを聞かれた際にはランキングがアメコミかステイサムで埋まってしまうほどだ。
しかしもし仮に「日本のドラマ限定」だとしたら。
間違いなく上位にくるのが『リーガルハイ』シリーズだ。
痛快変化球法廷コメディ。
リピート率は『トランスポーター』に及ばないが、それでも各話10回ずつは観てるほどに大好きだ。
3期はまだなのか!!
主人公は以下の2人。
「古美門研介」無敗の天才弁護士。
人間的には欠陥だらけだが、その想像を絶する豊富なボキャブラリーで「対戦相手」を完膚なきまでに叩きのめす論破厨。
暴言、極論のオンパレードだが何故か真理を突きに突きまくる。
「黛真知子」その相方。
わかりやすいまでに真面目で熱血な新人弁護士。古美門に何度打ちのめされても折れない鉄の意志を持つ。可愛い。
この2人を中心として繰り広げられる勧善懲悪とはいかないストーリー。
それでも最後はスカッとするオチ。
本作ではその脚本家でもある古沢良太と主演の1人でもある新垣結衣が再タッグを組んだスポーツコメディ映画だ。
まぁ個人的に古沢良太はどちらかといえばドラマの方が合ってる気がしないでもないが
それでも期待しないわけにはいかない。
公開月でもある10月は洋画ラッシュもある程度収まってることもあり頭の片隅に置いていたのだが
ありがたいことにまた試写会が当たった。
今月4回目の!!
相変わらず運だけは良い自分を褒めながらも六本木ヒルズに乗り込んだ。
キャストが10数名登壇した舞台挨拶もそこそこにどデカイスクリーンとプレミアシートでの観賞開始。
そんな一言で言えば「最高」の環境で「なんとなくストーリーは頭に入れてた程度の邦画ラブコメ」という比較的リラックスした状態で観ていた…のだが
観賞後には
「四捨五入すればエクスペンダブルズだな!!これ!!」
というとんでもない感想を抱くことになった。
まぁなにを言ってるのかわからないとは思うが、それは平常運転ということで許していただくとして。
そんな漢気満載なあらすじ。
真面目な感想が読みたい方は他のブログかSNSに行こう。今すぐにだ!!
主人公「富田多満子」は元天才卓球少女。本作のスタローン枠。
しかし学生時代なスパルタすぎる母親が死去。元々あまり卓球が好きではなかったこともあり、現在は卓球とは縁を切り普通の幸せを願うOLとして暮らしていた。ちなみに王子様脳。
そんな最中。
勤務している会社がプロ卓球チームを設立。
リーダーとして「江島晃彦」が配属されてくる。
いけ好かないイケメン。あぁ!ただの嫉妬だ!
そして幼少時代に出会ってる王道。
当然3秒で恋に落ち、付き合うことに。
しかし「幸せとは人生のCMのようなもの。長くは続かない」(談:デップー)
サプライズで晃彦の家に潜んでいたところ同じく配属されてきたプロ卓球女子「小笠原愛莉」のセンテンススプリングな場面に遭遇してしまう。
まぁスタローンなら無言で立ち去る場面だが
多満子は至って普通のOL。
涙ながらに職場に退職届を叩きつけた後に田舎へ引っ込んでしまうのであった。
そして昔馴染みと酒を酌み交わしながらの慰め合い。
熱気は違えど友情の素晴らしさは全人類共通。
一方。
もうひとりの主人公。「萩原久」ステイサム枠。
多満子と同じように嫁さんの不倫現場に遭遇したものの
こちらは相手の男を半殺しにした元プロボクサー。
ステイサム感溢るるいい設定だ!!
しかし実は壮大な勘違いだったことが判明。
職と家族を失い、田舎に逃避行してきたのであった。
それでも家族を忘れることはできない。
「卓球クラブに入部した娘とラリーがしたい」という男泣き必須の理由で近くの卓球サークルに通うことにする。
もはや『ハミングバード』ステイサム。
しかしそこには暇を持て余していた多満子が臨時コーチとして在籍していたのであった。
実はここに来る電車の中で初邂逅していた2人。
そこでいきなりゲロをぶっかけられたこともあり久は敵意剥き出し。
最悪な運命の再会となるのであった。
そんな中。
晃彦と愛莉は公私共に相性抜群なパートナーとして大会を荒らしに荒らしていた。
ちなみに性格としては共に最悪。
わかりやすい強敵だなぁ!!!
当然やられっぱなしでは終われない。
卓球サークルで急造チームをつくり大会に出場することにする。
ペアその1。
多満子&久の負け組コンビ。
ペアその2。
ペアその3。
地元農家夫婦にして不戦連敗記録だけは立派な落合元信&美佳のお人好しタッグ。
意気揚々と試合に臨むものの現実はそう甘くない。
多満子は15年のブランクがあり、久はど素人、他の面々は趣味レベル。
あっさり敗退してしまうのであった。
しかし「このままではダメだ!」とリベンジを近い次の公式戦に登録。
そして猛特訓を開始する。
コーチは行きつけの中華料理屋の店長夫妻。
「中国人は卓球が上手い」という偏見そのもの。
なかなかにいい感じでチームとして仕上がってくるのだが、やはり幸せは長くは続かない。
なんと晃彦がヨリを戻したいなどとほざいてくる。
散々影口叩いてた癖に!!
スタローンならナンパなチャラ坊は即土下座させている場面だが、今の多満子にそこまでのガッツはない。
割とあっさり気持ちが揺らいでしまう。
OLにここまでの漢気を求めるのも酷だが!!
寡黙で腕っ節が強いというステイサム枠であった久も晃彦を目力で半殺しにするなどマイペースで過ごしていたものの
半前科者のガチメンチ。
こんなタイミングでようやく謝罪が認められ家族が会いにくるらしい。
しかも都会での仕事も紹介してくれるとのこと。
まぁこちらも無断で家に男連れ込んでた癖にどの口が言うのか疑問だが!!
こちらも普通の幸せを求めているだけにすっかり腑抜けになってしまう。
そしてそのまま試合当日に。
このまま終わってしまうのか?!!
まさか終わるわけもない!!
なんとここで意外にも優馬が漢気を発揮する。
他のメンバーをメールにて招集して試合会場に乗り込む。
メイン2人が不在だろうともクラブの名誉のために負けるわけにはいかない。
なにより「あの2人は来るはずだ!!」という熱い信頼。
そしてそれに釣られるかのように他のメンバーも様相が一変する。
弥生は窮屈なセレブ妻だった外聞を捨て、髪を元ヤン時代の赤に染める。
連敗続きだった落合夫妻もその実、事故で亡くした卓球少年な息子に気を遣っていたことが判明。
「俺らには"卓球"しかない!!」
「"殺し"しかない」あのレジェンズと同じだ!
勝てはしないかもしれない。
「でもあの2人さえ来れば…」と時間を稼ぐ作戦に出る。
しかしそんな想いとは裏腹な多満子。
晃彦に言い寄られたものの踏ん切りがつかずに抜け殻状態になっていた。
思い切ってヨリを戻すほど晃彦は魅力的ではない。
しかし今さらチームメンバーに合わせる顔もない。
どうしたものか…とそのときだった。
なんと仕事の面接だったはずの久が迎えにくる!!
ステイサム感、ストップ高!!
=これ!熱いなぁ!!!
「なんで…?」と多満子言い切る前に問答無用でキスをかまし試合会場に引っ張っていく。
どうやら久の家族が会いに来たのは単なる罪滅ぼしの為だけ。当時はなにもなかった間男(嫁の上司)と結局デキた挙句に仕事を斡旋してきたのはただの世間体。しかも娘は卓球クラブを1週間で退部していた。
もう笑うしかなかった。
「そんな状態で仕事の面接行く義理なんざない!」と全てをブッチして多満子を迎えにきたらしい。
大正解だ!!!
そしてなんなく試合会場に到着。
仲間の時間稼ぎのおかげもありギリギリ間に合う。
もう互いに失うものはなにもない。
ほぼ開き直りの境地に達した2人。
心身共にベストパートナーとなった多満子&久の人生を全賭けしたリベンジマッチの幕が上がる!!
どちらも抱く印象は同じだ!!
我ながらどうかしてるなぁ!!!
というかここまで読んでくれた方はいるのか?!
話の筋としてはこの上なくわかりやすい王道スポ根ラブコメなのだが、さすがというべきか終盤の収束具合にはスッキリする他ない。
キチンと収まるべきところに収まった挙句に気に食わなかったやつは全て痛い目を見る。
予定調和とも言えなくはないが、こっちとしてはそれを期待しているのもまた事実。
少し意外だったのは最後の多満子&久ペア vs 晃彦&愛莉ペアの試合。
猛特訓&気迫で接戦に持ち込むもギリギリ負けてしまう。
まぁそれも考えてみればそれもロッキーから引き継がれる伝統的なオチだ。
多満子がロッキーになった瞬間。
というかスポ根ものは基本的に試合に負けて勝負に勝つ気もする。
とにかく終始期待した通りのものが出てくる最大手チェーンのファミレスのような安心感抜群の作品。
脳内でエクスペンダブルズごっこしてたからかもしれんが、2時間という上映時間も長くは感じない。
俺の大好物である血生臭さは皆無だが
それも世間的にはプラス要素だろう。
家族やカップルでのんびりと観てほしい傑作だ。
気になるあの子とでも行け!!
余談だが今になって一番記憶に残ってるのはなんだかんだで舞台挨拶。
ガッキー可愛かったなぁ!!!
わかりやすい予告↓
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