「独りじゃ、世界は、救えない。」
オンリーワンでナンバーワン。
この世界、どこを切っても超人だらけ。
人間やめた帰宅部ガチ勢が世界を守る!!
アメコミクラスタは気絶しろ!!
ネタバレなし感想。
シリーズ初見さんへ。
過去作云々は無視して構わない!
ド派手な超人達が暴れ回るのを楽しもう!!
シリーズファンは安心して劇場へ。
DCEUの最高傑作だから!!
あけましておめでとうございます。
こんな辺境の映画ブログにお越しくださって本当にありがとうございます。
相変わらずどの層に届いているのかはさっぱりですが
今年は更新ペース上げていきます。
気が乗れば!!
新年一発目からかなり長めなのでご容赦を。
いつも通り暇なら売るほどある人だけ読んでくれ!!
近年増加するアメコミオタク(俺含む)達。
最近の映画作品を説明する際、例えば『アベンジャーズ』ならまず「アイアンマン」について。「キャプテン・アメリカ」について。それぞれ単体作がつくられて丁寧な下積みがあって…だからこそ集合したとき燃える。さらにはその続編も〜 などとついつい長ったらしく語ってしまうダメな癖がある。
元々かなりの歴史がある「アメコミ」という文化。
わかってほしさにハードルを上げてしまっては身も蓋もないことは理解しているものの好きは止められない。
まぁ押し付けはよくないと思いつつもやはり順序立てて説明したくなる気持ちはある。
とはいえここは俺のブログでもあるので好きに語らせてもらうが!!
さて。DCEUも大詰め。今回で5作目となる。
アメコミに詳しくない方からすれば『アベンジャーズ』のパクりとも言われてしまう本シリーズ。
原作では全てにおいてこちらの方が先発だが
まぁどう考えてもライバル会社の成功に業を煮やしたようにしか思えないな!
とりあえずざっと今までのおさらい。
1作目。
『マン・オブ・スティール』
世界一有名なヒーロー「スーパーマン」誕生譚。
自分探しから始まりダイナミックなドラゴンボールに終始する傑作。
その仰々しさに一定のファンはいるものの
「ヒーローにしては人命軽視しすぎ」
「作風重すぎ」という批難も多かった哀しきスタート作。
2作目。
↑の数日後。
やりすぎたスーパーマンを始末するために史上最も躊躇しない「バットマン」がシリーズ初登場。
無茶苦茶なバトルや相変わらずなドラゴンボール感など見所は多いが
「今後のシリーズ展開に必死すぎて本筋が疎かになりすぎ」との批難を再び浴びまくる。
しかし終盤にて全てをかっさらう「ワンダーウーマン」のゲスト登場のおかげもありなんとか体面は保った。
3作目。
視点をガラリと変えて今度は悪役サイドに。
バットマンに捕らえられた最凶死刑囚どもがチームを組み6000歳の魔女と闘うお話。
お洒落で再現度満点な「ジョーカー」や「ハーレイクイン」などで全世界の女子のハートを鷲掴みにした。
興行収入的にも大ヒットを記録。しかし相変わらず原作ファンからは大不評。
『デッドプール』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』という強豪すぎるライバルの影響もあり
「悪に徹しきれてない」
「音楽の使い方がド下手」
などメタクソに叩かれた。
さらにセル版DVD&Blu-ray限定で未公開カットを含めた完全版をリリース。
「守銭奴」と大炎上したのも記憶に新しい。
4作目。
『ワンダーウーマン』
ヒーローとして自立することになったWW1時代のダイアナを描く。
整合性を気にする必要ないそのストーリーと「強い女性」という時代にマッチングしたそのテーマからシリーズ最大級のメガヒットをとばす。
むしろ開き直りとも言える無我の境地を全世界に叩きつけた。
そしていよいよ本作。
そんな濃いメンツが大集合する。
まぁ作品数を見る限り明らかに突貫工事感が否めないが、『アベンジャーズ』勢に比べて(本国では)知名度は高い連中。
それにちんたらやってられないのも本音だろう。
やたらと観客の声を次回作以降に反映するその様はサービス良いのか自信がないのかわからない。
しかしむしろその行き当たりばったりな闇鍋的雰囲気こそがDCの神話然とした世界観に合っている気もする。
まぁ考えすぎか!!
ともあれ一度は地の底まで落ちたファンの批評を『ワンダーウーマン』で持ち直したDCEU。
この勢いに乗れ!!とばかりに公開された本作は一言で言えばどうにかしていた。
近年のバブルを打ち崩すような整合性より勢いを重視したその出来。
長ったらしく語りがちなアメコミ作品。
しかし本作を説明する際は一言で事足りる。
「オタク、ヤンキー、一匹狼、学級委員長、番長、生徒会長がいろいろ乗り越えて仲良しになって地球を救う!!」
これだけだ!!
要因としては製作中に監督の身内に不幸があり、奇しくもライバル社でもある『アベンジャーズ』監督のジョス・ウェドンが追加撮影したこともあるだろうが
きっと本質はそうではない。
再三ネットで叩かれすぎてもう開き直ったんだろう!!
正直な話、俺はDCEUには期待していなかったのだが
そんな全編に溢れる「どうすりゃいいのさ」精神にしてやられた。
もはやこれは2017年公開のアメコミ映画でもトップクラスの傑作だ。
誰がなんと言おうと!!!
そんなヤケクソ感満載のあらすじ。
「ブルース・ウェイン」は闘っていた。
最凶最悪な治安の地元「ゴッサムシティ」を今日も「バットマン」として自発的警護しているものの、そこに蔓延っていたのは明らかに人間ではなかった。
ぶっちゃけモスマンだった。
「とうとう都市伝説すら相手どることになったのか!」と観客は驚くがバットマンは動じない。
無表情で都市伝説相手に殴る蹴るの暴行を加え、なんなく捕縛するのであった。
調べるうちに「どうやらこいつはモスマンじゃねぇ、宇宙人だ」と気がついたバットマンは早速相談相手でもある、とある女性を訪ねることにする。
「ダイアナ」も闘っていた。
セミッシラという女だらけのスパルタ島出身の彼女はほぼ不老不死。
世界大戦で人類の愚かさに一度は失望するも
希望の光を追いかけるのをやめずに今日も弱き民を救うのであった。
今朝の相手はとある建物にダークナイトスタイルで押し入る複数の男共。
銀行強盗かと思いきやどうにも狙いは爆弾テロらしい。
早速騒いでる人質を数人見せしめに殺そうとする…
そこにお馴染みのテーマソングとともに正面から扉をブチ破ってくる女傑。
彼女こそがバットマンも頼りにするヒーロー。
「ワンダーウーマン」であった。
マシンガンの一斉掃射を弾き返し
「単純な速さと力」という相手からしたら悪夢そのものなワンダーな暴れっぷりでなんなく制圧する。
そんな思い切ったヒーロー活動もそこそこに
実家から既読無視できないエアメールが届く。
どうやら実家の物置に隠してあった世界を揺るがす箱がロキみたいなやつに奪われた、とのこと。
モスマンの相談に来ていたバットマンと共に「なんとかしなきゃ精神」に火がつく女神。
とりあえずいつぞやの衝撃映像片手に「仲間集めしよう!」と地球の未来を賭けたデートを強行するのであった。
「アーサー・カリー」は呑んでいた。
この漢。
出で立ちはパンクロッカーさながらだが
ウォッカを瓶で流し込みながら真冬の海に飛び込み人助けする様はどう考えても人間ではない。
それもそのはず。
アーサーは海底深くに存在するアトランティス帝国の1人息子であった。
それに目をつけたブルースが勧誘に来るのだが
「金」という全人類共通の欲しいものNo.1にも釣られることはなかった。
金を一笑に付すやつは信頼できる。人外でも!!
むしろクジラでも釣りに行ってくるとばかりに海中にバタフライで消えていくのであった。
ついでにその足で久々に帰郷してみるとそこは劇的ビフォーアフターな荒れっぷりだった。
気の置けない使用人に話を聞いてみるとこちらも全宇宙垂涎ものの箱がパクられた、とのこと。
そのまま母親の話を引き合いに出されたアーサーは居ても立っても居られなくなる。
どうやら蝙蝠おじさんが言っていたことと関係があるらしい。
とりあえず居候ついでに「アクアマン」としてチーム加入を決意するのであった。
「バリー・アレン」は走っていた。
今日もオタクの夢、秘密基地でスナックをつまみながらK-POPでも観よう!!と意気込んでいた。
しかし基地に入るとそこにはブルースがいた。
「わざわざ暗闇の中で待ってたんかこいつ」と思わずにはいられないが、そこで問答無用の核心を突かれる。
「お前めちゃくちゃ速いらしいな」と。
仰々しく飾ってあるコスチュームからしてバレて当然なのだが
「これが証拠だ!」と蝙蝠型の手裏剣を投げつけられて観念するバリー。
それどころか能力さながらな速さで「フラッシュ」として仲間入りを即決するのであった。
いいコミュ障っぷり。
「ビクター・ストーン」は悩んでいた。
元アメフト部エースだったものの事故に遭い瀕死の状態に陥っていた。
さらに運の悪いことに親父はマッドサイエンティスト。
…というか『ターミネーター2』のダイソンだった。
「整った設備がある!検体もある!」と一も二もなく全身を魔改造されてしまう。
具体的にはiPhoneが粗大ゴミに見えてしまうくらいのわがままハイスペックボディになってしまった。
この身体じゃ部活はもとより日常生活もままならない。
それに親父はダイソンだし!!
夜になる度に街中を徘徊する日々だった。
そんな折に現れた1人の女性。
並々ならぬオーラを感じとったのかざっくり開いた胸元に気を取られたのか話を聞いてみると
「今、地球がヤバい」らしい。
「どうせ俺なんか理解されない」と厨二病さながらだが
本人からしたらたまったものではない。
なによりこれは妄想で済まされるレベルではない。
しかしダイアナはダイアナで機械担当が欲しいところ。
そんな熱意に押されたのか男の性には勝てないのか
「こんな自分を必要としてくれるのは彼女だけ」「それににこいつも人間やめてるらしいじゃないの!!」
と渋々ながら「サイボーグ」として協力を決意するのであった。
こうしてひとまず集まってみた5人。
しかし突発的に始まった飲み会さながらに話がまとまる気がしない。
ひとつずつ整理していくと
とりあえず敵は宇宙から来たヤバいやつ。
狙いは地球に3つあるキューブみたいな箱。
過去にも侵略にお邪魔してきたようだがその際は諸先輩方がなんとか撃退してくれたらしい。
偉大な先人達による第一次宇宙大戦。
しかし再び侵略にきた。
ダイアナとアーサーの実家から箱を盗んだのもこいつらだ。
最後の一個はどうやらビクターの違法手術の源らしくなんとかそれだけは手元にある。
しかしこれを死守しようにも困ったことにヒーローの数が明らかに足りない。
どうしたものか…
ここで史上最も悩まないブルースがひとつのヤバい提案をする。
「そのキューブでスーパーマン生き返らせるか」
この人道を思いっきりスルーした作戦。
当然賛否…というか基本的に「否」の意見で荒れに荒れる。
筆頭は高潔な女傑、ダイアナ。
「やってることヒーローじゃないわよ!それ!!」
しかしブルースは動じない。
「100年も元カレ引きずってるメンヘラは黙ってろ」
口喧嘩の禁忌である過去の恋愛を引き合いに出されたダイアナは手加減なしのボディブローを叩き込むのであった。
いや、そりゃそうだ!!
それを見てオタついているバリー。
人間を見下している節があるアーサー。
我関せずなビクター。
チーム結成直後にバラバラなアウトサイダー達であった。
一方。敵のステッペンウルフは悩んでいた。
DCのサノスこと「ダークサイド」にパシられて地球にきたもののちょこまかと人間共が邪魔をしてくる。
恐怖を餌とするモスマンも「恐怖そのもの 」であるバットマンには意味がない。
ダイアナの実家では『ローグ・ワン』ばりの死のバトンリレーを見せつけられた。
スーパーマンがいない今だからこそチャンスなのに手下は意思疎通ができない虫人間のみ。
なにより完全に影が薄かった。
完全に中間管理職の悲哀が滲み出ているステッペンさんであった。
しかし「このままではいかん!なにより手ぶらで帰れば社長に殺される!!」と
ひとまずヒーロー達を皆殺しにするべく女子が見たら卒倒レベルのモスマンの大群を召喚するのであった。
おぞましい風景。
そしてそんな異変に気がついたヒーロー達。
ブルースは「もう話し合ってる場合じゃない!」とスーパーマン復活大作戦を強行!!
手探り状態ながらなんとか鋼鉄の漢を蘇らせるが…
…どうにも様子がおかしい。
というか明らかにヤバかった。
最強の漢の寝起きは最凶だった。
ひとまず抑えつけよう!と奮起するメンバー(バットマン抜き)達。
チームの初仕事が「スーパーマン捕獲」というチュートリアルにしては最高難度なミッションに手こずりに手こずる面々。
相手は比喩抜きで光速で動くハルクと化している最凶の怪物。
とりあえずその場の行き当たりばったりで宥めようとするも
アクアマンは片手で軽くいなされ
ダイアナは頭突き勝負の後に沈められ
初見のフラッシュすら完璧に見切られる始末。
一発もらえば完全即死な攻撃を繰り出してくる文字通りな超人(スーパーマン)に手も足も出ない面々であった。
しかしそのどうしようもなくなってきたギリギリのタイミングでバットマンが駆けつけてくる。
作戦立案者の癖に仮病をかましていたかと思っていたが、どうにも「最終兵器」を携えてきたらしい。
それは生前、スーパーマンの恋人であった「ロイス・レーン」であった。
その懐かしの顔を一瞥するなり大人しくなるスーパーマン、もとい「クラーク・ケント」であった。
穏やかケント。
何はともあれひと段落できたメンバー。
大仕事が終わったテンションのまま打ち上げを開催し各々の悩みを打ち明ける。
そのセラピーにて「なんだ、悩んでるのは自分だけじゃなかったんだ…」と急激に仲良くなった面々。
それぞれすっかり気持ちは晴れた。
想定外ではあるもののなかなか悪くない「チーム」として一致団結!!!
部活名「ジャスティス・リーグ」が世界を救う!!!
とにかく観ていて思うのはしがらみから解放されたということ。
今までのDCEUはとにかく後続の作品のために様々な伏線を張ってきた。
まぁそれもいいのだが単独作としては無意味なものも多かった。
さらにはダークでシリアスなトーン。
どちらも上記した通り独自の「闇鍋感」が漂ってきて嫌いではなかった。
それでもやはり「スーパーマン」が出てくる以上、どこか底抜けに明るい雰囲気を期待してしまうのもまた事実。
しかし今回は物の見事に痒いところに手を届かせてくれた。
クライマックスの超決戦はスーパーマンも参戦してくれるのだが今までの湿っぽさを全て吹き飛ばす大暴れっぷり!!!
ワンダーウーマンとアクアマンが2人がかりでも足止めがやっとのステッペンウルフを
「おいおい、大丈夫か?」と余裕たっぷりに笑いながら一方的にボコボコにする強さを魅せつけてくれる。
さらに近場の住民をマンションごと避難させるなどもうその器は桁違いにデカい。
安心感は孫悟空さながらだ!!!
「あいつさえ来てくくれば…」感、ストップ高!!
殺意で澄んだ瞳。
『ダークナイトトリロジー』など過去の作品では割とメンタル弱めだったが
本作ではマジで悩まない。
むしろ「相手は人間じゃないからセーフ」理論で羽虫共を重火器で粉々に吹き飛ばしていく。
20年もやってればそりゃあうじうじしている暇なぞない。
作中にて執事のアルフレッドに「ペンギンの方がよっぽど楽だった」と言われるが殺しを解禁した今回の方がよっぽど楽そうだ!!
ちなみに「ペンギン」とはゴッサムでも群を抜く犯罪帝王さんです。
作風が明るいのはフラッシュのおかげもあるだろう。
今までのアメコミ映画では考えられなかったチーム入りの即決っぷりから始まり地球の未来よりスナック菓子に目がないその若者感。
オタクな若者といえばMARVELに「スパイダーマン」がいるが、ナード感ではこちらに軍配だ。
どちらも驚異の新卒。どちらもオタク。どちらもお喋り。仲良くなれそう。
初仕事の際に「実は敵と闘ったことがない」とカミングアウトするなど押せ押せな面々とは一味違った顔も見せるのも素晴らしい。
それに対して「とりあえず行ってこい」「行けばわかる」と鬼のようなことを言うバットマンも素敵だが!!
愉快なベテラン選手と新卒タッグ。
その明るさに感化されるのがサイボーグだ。
フラッシュとは「ティーンエイジャー」という共通点もあり共にスーパーマンの墓荒らしに励んだりと割と最初から仲は良い。
そして白人に喋りで圧倒される黒人という斬新さ。
先陣を切ることはないが、そのクールさと存在感はピカイチだ。
なにより正真正銘の人外2人。
ワンダーウーマンとアクアマン。
それぞれ人間と折り合いをつけるのに苦戦するも
良い笑顔だ!!抱かれたい!!
アクアマン抵抗不可能な「自白自縛」によって可愛い本音を喋ってしまい急激にチームと打ち解ける。
開き直りの我が物顔。
この仲直りの速さ。
例えばライバル社でもあるMARVEL発の傑作映画では
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
『アベンジャーズ』シリーズ13作目。
『キャプテン・アメリカ』三部作の完結篇でもある。
今までギリギリ仲良くやってきたヒーロー達。
しかしさすがに我慢の限界がきたのか、チームが分断してしまう悲劇が起きた。
アイアンマンを筆頭とする文化系チーム。
キャップを筆頭とする体育会系チーム。
どちらも名実共に世界トップクラスであることは間違いない。
しかし仲良くなってもやはり方向性には多少のズレがあったりもする。
高校でいえば全国レベルのパリピな文化サークルとインハイ常連のリア充運動部が口論の末にド派手に大喧嘩してしまうようなもの。
当然その歪みは後々尾を引いてしまう。
それに引き換え本作。
メンバーの誰もがその限りではない。
というかリア充は1人もいない。
キャラが濃いのはMARVELと共通しているが、ヒエラルキーでいえばアウトなやつらばっかだ。
突き飛ばしが得意な足が速いオタク。
サーフィンと酒が好きなヤンキー。
一匹狼な元運動部のエース。
バイト(ヒーロー活動)をこなす学級委員長。
地元を守るには手段を選ばない金持ち番長。
そして再選された地球の生徒会長。
言ってしまえばどいつもこいつもが帰宅部だ。
しかしだからこそお互いに通ずるものがある。
思えば俺が中三の頃。
世代的にニコニコ動画開設がドンピシャなのだが、物の見事に学年全員がどハマりしたことがある。
全国レベルのラグビー部のレギュラーがアニメのためにごっそりと退部して顧問の先生が酒に溺れる事件も起きた。
しかしその共通点によりオタクとヤンキーとスポーツマンがアニメについて熱く語らっているのを何度も見てきた。
金髪オールバック、筋金入りのヤンキーなS君が左腕にデュエルディスクを装備しながら登校したきた衝撃は忘れられない。
アニメ方面はさっぱりだった俺だが、そんな各方面の友人がファミレスで集結したときは嬉しかった。
そんな昂りが本作にはある。
我ながらわかりにくいが!!!
まぁMARVELが小洒落たBARで打ち上げするならこっちは夜通しファミレスで語り合うよ!!な映画ということだ。
確かに近年のアメコミの盛り上がりは半端ではない。蘊蓄を語りたくなってしまうのも人間の性だ。
しかしそんな小賢しいことを勢いでぶち壊す爽快さ。
前述した「闇鍋感」と相まっていろんな意味である種の理想的ヒーロー映画として完璧に出来上がっている。
終盤にてバットマンが「想定外だ…」と漏らしたことに対してアルフレッドが優しく「それがチームですよ」と諭したことに全てが集約される。
とにかく一から十までぐちぐち重箱の隅を突くような真似がバカバカしくなるアッパームービーと化した本作。
このハイテンションさ!!好きだ!!
むしろアメコミに詳しくない人にこそ見てほしい!
まぁここまで気に入ったのは俺が帰宅部だったことも大いに関係あるだろうが!!
ちなみにエンドロール後。
アメコミ映画のご多分に漏れずオマケ映像が2つある。
1つはスーパーマンとフラッシュの徒競走対決。
なかなかに和めるワンシーンなのだが
もう1つが衝撃的だ。
あっ!デスストロークだ!!
凄腕の殺し屋にしてバットマンの宿敵。
本名はスレイド・ウィルソン。
外見と本名でお気づきかと思うがデッドプールの元ネタさんだ!!
「俺ちゃんは"ウェイド"・ウィルソンな!」
経歴までほぼ一緒。まぁパクりだな!
同一人物説まで飛び出るほどに!!
ライバル社のデップーの方が知名度高いのは皮肉だが!!
そして…
あっ!レックス・ルーサーだ!!
『BvS』にて暗躍していた天才青年実業家。
スーパーマンの宿敵でもある。
原作リスペクトのヘアースタイルはさすが。
この二大巨悪な2人が手を組むことを示唆して物語は終わる。
『Justice League 2』が楽しみだなぁ!!
余談。
本作を観賞したのは12/15。
ご存知超大作映画『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の公開日でもあり「ディズニーが21世紀FOXを買収した」歴史的記念日でもある。
そんな折にどちらのライバルとも言える『ジャスティス・リーグ』を観られたこと、そしてなによりこれらの衝撃に埋もれない出来だったことは永劫忘れないだろう。
世界的には完全に食われているとしても!!!
シリアスを装う予告↓