ディズニーの本気中の本気!!
真正面から全世界No.1級の超優等生映画!!
雪崩れ込む豪華絢爛さに溺死しろ!!
今回の記事はディズニーファンの方々はあまり読まない方がいいかもしれません。
別に貶しているわけではありませんが。
むしろめちゃくちゃに褒めていることだけはわかっていただければ幸いです。
真面目な感想が読みたい方は
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山ほどあるから!!
ほんの数日前。
全世界の映画ファン震撼の大ニュースがネットを駆け巡った。
それは「ディズニーが21世紀FOXを買収する」という驚愕のもの。
これがどう凄いか、なにが変わるかというと。
1番は「MARVEL映画」だろう。
再三に渡って説明してきたように、アメコミ界には二大巨頭の出版社がある。
その片方が「MARVEL」なのだが
現在は空前絶後の実写アメコミバブル。
原作をこれとするシリーズが2つある。
ひとつは『アベンジャーズ』シリーズ。
「MCU」という略語はこれ。
当ブログでも腐るほど目にする怪物大河。
映画だけで現在17作、ドラマも含めると全て消化するのに丸一週間は必須な長寿シリーズ。
いわゆる「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「スパイダーマン」などがここに入る。
映画制作は紆余曲折ありながらも
今は「ディズニー」が行なっている。
もうひとつが『X-MEN』シリーズ。
その名の通り「X-MEN」が主役の映画大河。
現在映画でいえば作品数は10作。
2018年には新作が3本公開される、割とチャレンジ精神溢れるシリーズだ。
こちらの制作は「21世紀FOX」が行なっている。
原作ではガンガン共演しているこの2つ。
『AVENGERS VS X-MEN』夢のコミック。
しかし「映画」となると映画の制作会社が絡んでくるために気軽にコラボができない。
ここで上記のニュース。
「ディズニーが21世紀FOXを買収」してしまえば
全ての「大人の事情」が消え去り共演が可能になる。
まぁ言ってしまえば古今東西未曾有の超弩級な大作映画が出来上がりかねない。
それぞれの会社のトップが割と好意的な発言をしていたり
MARVELの重鎮スタン・リーが「なんとかする」という漢気満載な発言をかましたり
「今後のMCUは全く作風が異なる」という発表があったりでかなり期待度は高い噂でもある。
他にもメリットとしては『スター・ウォーズ』の一件が挙げられる。
正直こっちはファン歴短めなのでよくわからんが
『1』〜『6』までは「21世紀FOX」
『7』〜は「ディズニー」
が権利を有しているらしい。
つまり買収が成功すればその全てが「ディズニー」にいくということ。
下手すれば近いうちに「MARVEL」と「スター・ウォーズ」ブランドが「ディズニー」傘下に全て収まりかねない。
想像しただけで恐ろしいがそれだけではない。
ディズニーはいまや「ピクサー」すら掌握している現実。
アニメ方面でももう天下は取っているようなもの。
さらにはオリジナルブランドのキャラの数々。
近年ではそれが次々と実写化され始めている。
そのどれもが大成功していることを鑑みるに
「ディズニーは世界征服でも企ててんじゃねぇか?!」と言いたくなってくる。
さて。いつも以上に前置きが長くなったが。
今回は遅ればせながらそんなノリにノッているディズニー実写化ブランドのひとつ
『美女と野獣』を観てきました、というお話。
長々と書き連ねたが、正直なところディズニーに特別な思い入れはない。
20歳の頃に男5人で2泊3日で遊び倒したのが最初で最後の思い出だ。
映像化作品もそりゃあ傑作であろうことは想像に難くないが
いざレンタルビデオ屋に行くと「筋肉」「重火器」「火薬」の方向に足が向いてしまうダメな癖がある。
しかしこの度、贔屓にさせてもらってる映画館のチケットが当たった。
なんか毎回行くたびにアンケート答えて貰ってる気もするな!
それでも無駄にするのは流儀ではない。
というかただの貧乏性な俺。
こちらも未見だった『ラ・ラ・ランド』との豪華2本立てがあると聞きつけて駆け込んだのであった。
平日の早朝に!!
それでも満席な賑わい通りに
どちらも紛うことなき大傑作だった。
とりあえずアウトプットしないことには興奮で死にかねない。
あまりこのブログらしくない記事になるが、ご容赦願いたい。
未だに誰が読んでくれてるかわからんが!!
そんな阿鼻叫喚のあらすじ。
昔々のあるところ。豪華絢爛なお城がありました。
そこに住まうは成功率120%な超イケメン王子。
イケメン、金持ち、プレイボーイ。
今日も使用人やらを集めて乱痴気騒ぎをしていた。
今にも乱交が始まりそうなほどに盛り上がっていたところに飛び入り参加者が現れる。
この場にそぐわない怪しげな老婆。
どうやら「外の吹雪に耐えきれない。匿ってほしい」とのこと。
しかし顔が良いからと言って中身も良いとは限らない。
この王子も御多分に漏れなかった。
というか超高校級のクズだった。
一晩の宿の代金の薔薇を一瞥すると「身の程をわきまえろ」と無下に門前払いし、使用人を盛り上げつつも老婆をことごとく嘲笑うのであった。
俺ならTwitterで泣きべそかく事態だが、老婆は違った。
なんと小林幸子並みに光る生命体へと変貌し
その場にいる命あるもの全てに容赦なく呪いをかける中世風倍返しを実行する。
「えっ…ちょ、ま」
その呪いによって王子は醜い野獣に、使用人達は家具や調度品に変えられてしまう。
「見ず知らずの人にも優しくしろ!!」とディズニーらしからぬ強制体罰を見せつけるのであった。
そんなお伽話もそこそこに
もう1人の主人公。
ベル。
村一番の美女にして変わり者。
ファンタジーな世界観でただ1人現実社会のような堅実さを胸に、今日も歌ったり踊ったり本を読み耽ったり人生を謳歌しているのであった。
パパとも仲良し。
しかしそんな美女を放っておけるわけがない。
外界からチャラさと自尊心の塊が訪ねてくる。
ガストン。
ストーカー規制法が存在しない世界観をいいことに押しの強すぎるナンパを隙あらばベルにかましまくる。
しかし外見だけのペラい男と一瞬で見抜いたベルは適当にあしらうのであった。
渋谷原宿あたりでよく見かける光景。
そんなある日。
ベルのパパが山へ芝刈りに行くとなにやらいつもと違う異変があった。
なんと大木が爆破されて新しい道が出来てるじゃないの!!
これ幸いとばかりにそちらに踏み入るもそこは件のお城。
完全にアウトな外見。
側から見たらただの寂れたお城。
しかしそこはポルターガイストが跋扈するド級の事故物件でもあった。
とりあえずベルにお土産として頼まれていた薔薇だけ頂戴し家路に着こうとした。
しかしそこに現れるは野獣。
およそ主人公には似つかわしくない慟哭を発しながらベルパパを牢屋にぶち込むのであった。
一方、村で帰りを待つベルだったがそんな危機をどことなく察知する。
現代なら父親の帰りが遅ければサービス残業か風俗と相場は決まっているが舞台は中世。
しまいには乗り物の飼い馬だけ帰ってくる始末。
「こうしちゃいられない!」と馬に飛び乗り現場へ急行するベルであった。
「事件は現場よ!!」なベル。
なんとか城まで辿り着くもののそこは天下無双のトラップハウス。
あえなく野獣に捕らえられてしまう。
しかし野獣の「盗っ人は終身刑」という俺ルールに我慢ならなくなったベルはトンチを利かせて自らが身代わりになることを決意する。
代わりに釈放されたベルパパももちろん黙ってはいられない。
ひとまず村に帰宅した後にガストンに応援を求めるが…
こうして始まった悪夢のルームシェア。
住所はホグワーツばりに物が動き回る前人未踏のトラップキャッスル。
相手は常識とジョークが通用しない最凶の怪物。
頼れるのは己の知恵と勇気のみ。
教科書が存在しない世界で、今!
エマ・ワトソンが奮起する!!!
この「美女と野獣」というものは幾度となくアニメ化&映画化されているらしいのだが、触れたのは本作が初。
「〜が今までと違う」「大胆な改変が〜」などという感想は一切出てこない。
しかしおそらくは枠組みは変えずにド直球で勝負してきているだろうことは伝わってくる。
とにかく一番に目につくのはそのビジュアルだ。
まぁビジュアルを文章化できるほど俺には文才がないのでこればっかりは見てもらうしかないが
「もうとにかくヤバくて凄い」
あまり型に嵌めるのは好きではないが「女子のかゆいところに手が届きまくる」ような豪華絢爛さは確実にある。
舞台美術に始まり、衣装、景色、メイクなどどれをとっても素人の俺ですら凄味がありありと伝わってくる。
それをディズニー全力のCGで包み込んでいるのだからもはやひれ伏すしかない。
さらには全篇ミュージカル仕立てなご機嫌さ。
歌に踊りに高すぎるレベルでぐうの音も出ない。
…とまぁ語らせてもらったがこれだけならいつものディズニー映画。悪く言えばイメージ通り。
少なくともブログに書くことはなかっただろう。
厳密に言えばいつものディズニーだった…
中盤までは!!
ここからまさかの漢気方面に舵を切る!!
続き。
割と城に馴染んできたベル。
(元)使用人達はみな気が良いことはわかった。
しかし肝心の主人が気に入らない。
居ても立っても居られなくなったベルは城からの脱走を図ることにする。
しかし城の周りは野良狼の巣であった。
ディズニーらしからぬ殺意満載の眼力。
別の世界では三つ首の大型番犬を手懐けた経験もあるが、こちらでは通用しない。
なにより杖がない。
狼に囲まれるベル。万事休すか…なそのとき!!
あっ!!野獣さんだ!!
ベルを助けに来たのか殺しに来たのかは不明だが、完全に渡りに船であった。
野獣は狼の群れを一瞥するや否や、リーアム・ニーソンさながらな闘志をその瞳に燃やす。
『THE GREY 凍える太陽』より。
雪山でリーアムが狼からサバイバルします。
まぁあちらはまだ分別のあるリーアム・ニーソンだったが、こちらは文字通りの野獣。
具体的には「ちぎっては投げ!叩きつけ!」の大暴れをかましてくれる。
こちらもらしからぬ眼力。
しかし一応元は人間。戦闘訓練も皆無。
背後からの一撃で沈んでしまう。
とはいえひとまず助かったベル。
これ幸い、とばかりに馬での逃走を図ろうとするがそれでは筋が通らない。
傷だらけの野獣に対して「立ちなさい」と鬼軍曹のような言葉を投げかけ、共に城へ帰還するのであった。
そしてそれからというものの2人の仲は急接近。
共通の一波乱あると仲良くなる「文化祭理論」か
野獣のドM根性かはわからんが!!
ジョークを飛ばすことに始まり、村とは比べ物にならないレベルの蔵書をベルに貸し出したり、一緒にご飯食べたり、野獣式雪合戦をしたり。
とにかく結婚まで秒読みな2人であった。
しかしそれが気に食わない男。
ガストン…というかルーク・エヴァンス。
どうにも彼は世の中は自分中心に回っていないと気が済まない性格らしい。
ひとまず村人を自らを崇め讃えるミュージカルで支配した後にベルパパに急接近する。
ナルシシズムミュージカル。
しかしそこで「お前に娘はやらん」という毎秒世界のどこかで発せられている門前払い文句を食らったガストンはわかりやすく激昂する。
具体的にはベルパパに殺人未遂な事件を起こした挙句に精神病棟にブチ込もうと画策。
やっていることはディズニースレスレなレベルだが村人達はそのガストンを盲信。
最終的には野獣を血祭りにあげようと一揆まで企てる始末。
お子様厳禁な火焔ミュージカルで決起集会した後にガストン筆頭に城に乗り込むことになる。
「よーし、殺しに行くぞ!!」
しかしそれを良しとしない連中がいた。
(元)使用人 兼 御庭番衆である。
それぞれ姿形は変えられてもご主人様への忠義心は微動だにしない。
それどころかシングルファザー家庭で育ったことに同情心すらあることも同時に判明。
城に乗り込んでくるガストン&村人と一戦交えることを決意する。
ここからディズニーがMARVELで培ったノウハウが連鎖的にお披露目される。
ぶっちゃけここからは城を舞台としたニューヨーク決戦だ!!
『アベンジャーズ』より。
それぞれの持ち味を活かしつつ連携的に外部の敵を撃破していくその様はほぼイコール。
ポットな彼女は空中から熱湯散布し多方面に容量無視の熱湯攻撃。
皿の彼は皿屋敷ばりに枚数カウントしながらの遠距離攻撃。キャップのシールド並みの飛び出し。
洋服ダンスの女中さんは幽波紋レベルの強制早着替え。恐怖しかない着せ替えバトル。
グランドピアノの音楽家は鍵盤をマシンガンの如く速射しまくる。装填音は重火器そのもの。
さらには下手したら即入院レベルののしかかり攻撃や下半身、終了。
香港映画のような段上からの蹴り落としまで。ナイススタントマン!!
とどめは燭台の使用人がオイルに引火し城中を大爆発させる始末。「レディ…」
「GO!!!!!」
この夢のような大決戦っぷり。最高な闇鍋感。
「いや、やりすぎだろ!!」と思わざるを得ないが、それぞれが手を組んで立ち上がる様には涙を禁じえなかった。
さらに火のついた漢気は敵にも飛び火する。
野獣を殺すべく別行動をとっていたガストン。
ここにきてまさかのワイスピ魂を発揮する。
なんと野獣の背中に至近距離で銃弾をブチ込む!!何発も!!!
「いや、それありなの?」という観客の声もそこそこに
邪悪なスマイルで野獣を追い詰めるガストン…というかオーウェン・ショウ。
演技プラン、変更。
別世界の兄貴っぽい顔も見せてくれます。
しかし「ベル」という希望の光と「愛」…
そしてなにより「漢気」を理解した野獣はこの程度では倒れない。
むしろ「絶対あいつ殺すわ」モードに突入し、ハルクのごとく城の城壁を飛び移りまくる。
さらには首を絞め上げながら断崖にオーウェンをぶら下げるハルク。
もう完全に人間やめてるその様に震え上がりながら命乞いをするしかないオーウェン。
その命乞いが効いたのか「ディズニー映画」だったからなのかはわからんが
殺すまではしない優しき野獣。
…とはならなかった。
しかしオーウェンの卑怯さは止まらない。
許してくれた野獣に対してよせばいいのにフリーザ理論でまたまたショットガンをブチ込んでしまう。
徹底した狡さ。好きだ!!
しかしそんなことは許さない。
おそらくあの「ハハッ」なネズミが!
天罰とばかりに足場が崩れ去り『ダイ・ハード』のハンスの如く人生に幕を下ろすのであった。
ちなみに後のスネイプ先生。
一応の決着はついたものの野獣は瀕死。
実は呪いには時間制限があり、もう少しで永遠に人間に戻れなくなってしまう。
使用人たちも永遠に調度品のまま。
その呪いを解く鍵こそが「相思相愛になること」
つまりは「愛」なのだが、まぁここまで身を呈して守ってくれた漢に惚れない女の子はいない。
死の寸前、客観的にはほぼアウトなタイミングでようやく真の相思相愛となれた2人。
それをどこからか見ていた全ての始まりのエンシェント・ワン風な魔女。
MARVEL(元)最強魔女。
どこぞの偉大な魔法使いも「愛じゃよ、愛じゃ…」と宣っていた通りに"愛"は全てを超える。
その万能魔法によってめでたく野獣はイケメン王子(性格矯正済み)となり
全員、綺麗に元の姿に戻る。
そしてみんなで歌って踊って
ハッピーエンド!!
この着地点の王道すぎるディズニー感。
いや、天晴れだなぁ!!!
とにかく俺が普段触れないような要素すら万人ウケするように絶妙調理をしてくれた超傑作だ。
強いて欠点を挙げるならば
こんなストレートに清々しいまでの実写化をされたら今後の「美女と野獣」は変化球でしか映像化できなくなりそう、ということくらいだ。
個人的には野獣役にステイサムを配置した『微女と猛獣』が観てみたい気もする。
…まぁこれだとあれだな!!
ただの『トランスポーター』だ!!!
こんなん観たいなぁ!!!
女性客は皆無だったとしても!!
まぁこんな残念な脳みそな俺でも楽しめる「超王道」「超傑作」「超エンタメ」映画な本作。
家デートで観れば良い雰囲気になること間違いなしだ。
「結局中身」なことを思い知れ!
欠点ゼロの豪華絢爛な予告↓
欠点だらけの貧相なTwitter↓