ツラい。寂しい。哀しい。切ない…
人生にネガティブな感情は付き物だ。
かつて別れた元カノに「殺し屋」呼ばわりされ
友人間では「キラーマシーン」といじられていた俺でもマイナスな感情に襲われることはままある。
まぁ毎日楽しく過ごせればそれに越したことはないのだが
人生、そう上手くもいかない。
何も手につかない夜もある。
しかしそれでも何かをしてなければ頭がおかしくなってしまう。
そんなわがままな精神状態のときにこそ映画が効く。
・数百円で借りられる。
・ディスクをセットして画面の前でじっとしていれば2時間ほどで終わる。
・もしかしたら現状を打開できるヒントが隠されているかもしれない。
お手軽かつ強力な味方となってくれるだろう。
とはいってもここはネットの海でも最底辺な雑談ブログ。
ここに辿り着いたということは並大抵の映画は知り尽くしていらっしゃることだろう。
『フォレスト・ガンプ』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ショーシャンクの空に』『ライフ・イズ・ビューティフル』『グッド・ウィル・ハンティング』『きっと、うまくいく』etc…
もちろんどれも素晴らしい映画。
それを否定するつもりは毛頭ない。
しかし何度も名前を挙げられると「またか…」という気持ちになってしまうのも人の性。
なので今回は趣向を凝らして
当ブログらしいオススメを挙げていこうと思う。
並みの映画よりは人を選ぶこと請け合いだが
それでも俺の生きる糧となってくれた作品達。
「泣ける 映画」「明るい 映画」などでここへ辿り着いた方はとりあえず上記の映画を観ましょう。
ハズレない傑作ばかりだから!!
(今後も加筆予定)
1.『トランスポーター』シリーズ
安定のステイサム。3まであるがどれも傑作。
「裏社会の運び屋がなんだかんだで悪者を潰す」に終始するシリーズではあるが、学ぶべき事柄も多い。
『1』では堂々とした裏の顔の隠し方、厳しく己を律する精神、ときにそれらを全て破る大切さ。
『2』では生意気なギャルの大人な対処法、「寂しい」と言い寄ってきた人妻を「皆寂しい」と丁寧に扱う優しさ、子供相手だろうが死んでも約束は守りきる真っ直ぐさ。
『3』では無茶ぶりの対処法、完全に詰みきった人生のぶち破り方、などなど…
そしてシリーズ通して「一人でも犯罪組織は潰せること」を身をもって教えてくれる。
高級車は潰れる。家は破壊される。暗殺者には狙われる。爆弾装置を腕にまかれる。拾った女も面倒くさい。テロ組織と敵対しまくる…
冷静に見たら絶望どころではない危機の数々。
それらをジョークと身体能力、そして鉄壁の自分ルールでなんとかする様は観ていて非常に清々しい。
この後、とんでもないことになります。相手が。
特に主人公が己に課している掟の中でも
「どうなるかわからん事を、 あれこれ心配してもしょうがない」
これは自らの人生にも活かせる指針でもある。
未見の方でも俺のように狂ったほどリピートしまくっている方でも観るたびに新たな発見がある傑作。
2.『SAFE/セイフ』
面倒だから全員殺せ!『SAFE』バレあり。感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。
続いてもステイサム。基本的にこの漢にハズレなし。
似通った役ばかり演じていると思われがちだし、実際まぁそれも否定はできない。
事実、ファンの間では数々の「あるある」もある。
その中のひとつに「オープニング早々、身内に不幸が訪れる」というものがある。
そのくらい毎度不幸からスタートすることも多いステイサムだが、この作品では群を抜いている。
開始20分ほどで 職は失う。マフィアの怒りは買う。嫁さんは殺される。家は失う。財布もスられる。言葉を交わした人は殺され、昔の同僚にはボコられる。拾った女の子はロシアンマフィア、チャイニーズマフィア、悪徳警察に狙われていた。
もう相当に終わっている現状だが、これをトンチと暴力でなんとかしていく様は「痛快」そのもの。
特に中盤の「ハプニングはBAR側からじゃなく自分で起こせ!!」なシーンは
破壊衝動がすっきりなくなるほどの大暴れ。
必見。
3.『ハードコア』
SYNCHRONIZED "KILL"ING.『ハードコア』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。
全篇、一人称視点(FPS)で進む映画界の革命児。
そしてそれに驕ることもなく内容にも手抜きなし。
本作の主人公もなかなかに詰んでいる状況で目を覚ます。
起きたら全身が改造されている。寝起きドッキリ的にテロ組織に狙われる。見知った人間が秒で死んでいく。外に出れば敵だらけ。ラストは100人組手を演じることになる。そもそも喋れない。
…などなど、枚挙に暇がない。
しかしその度重なる困難をタイトル通り「ハードコア」な方法で無理やり乗り越えていく。
最後には映画史上稀に見る清々しさ満天な「決定版!ビッチへの対処法!」で幕を下ろす。
主人公の父親であるティム・ロスの
「流れた血を呑み込むか、相手に血を流させるか。お前が決めるんだ」
は座右の銘にしたい漢らしさ。
全篇「不言実行とはこのこと」を示した傑作。
4.『ジョン・ウィック』シリーズ
殺し屋インターハイ、開幕。『ジョン・ウィック:チャプター2』バレあり。感想文。 - 高速回転する方舟の片隅で。
キアヌ・リーブス、完全復活。
静かに、そして完全にブチ切れ尽くす100倍返し映画。
『1』では亡き嫁からプレゼントされた犬と愛車を
『2』ではその嫁との思い出の家を
マフィアからの逆恨みにより失ったキアヌ。
しかし彼らは身体を張って後悔することとなる。
キアヌは引退した「伝説の殺し屋」だった。一から十まで復讐を原動力に「命のデフレバーゲンセール」が開催されるすっきり大掃除ムービー。
特に『2』では『1』が舐めプに見えるほどの大暴れを魅せる。
「復讐は何も生まない」「被害者はそんなこと望んでいない」とはよく聞く言葉ではある。
確かにそうかもしれない。
しかし残された側としては黙って枕を濡らしているわけにはいかない。
「死ぬほど失ったら相手にも死ぬほど後悔させろ!」
「というか殺せ!!」
な行動力は見習うべきところがある。
そんな「ひとっ風呂浴びて行動する大切さ」を教えてくれる、近年でも眼を見張る大傑作。
ゴリゴリのアクションなので好きな人は是非。
5.『ナイスガイズ!』
ラ・ラ・ライアン・ゴズリング。『ナイスガイズ!』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。
ド直球なタイトルから徹底したダメ人間賛歌。
監督は偏差値と火薬量は反比例することを俺らの胸に刻んでくれたシェーン・ブラック。
基本的に後がないキャラを描かせたらハリウッドでも右に出るものはいないが
今作の主人公2人の終わりっぷりは半端ではない。
人生詰んでる探偵。裏社会でしか生きられない示談屋。
その2人が国家クラスの相手と敵対する羽目になる。
全篇お互いに酒には溺れるわ、殺し屋に狙われるわ、とにかく一難去ってまた一難どころではない危機の連続。
無様に逃げることもある。愚痴と弱音しか吐けなくなることもある。プライドなんてとうに失った。
それでも必死に生き抜けば「たまには勝つ」こともある。
「下を見て勇気出しても…」と思いがちかもしれんが
ときには主人公達のように逃げることも大事だ。
弱さは強さであることを教えてくれる優しい作品。
6.『アントマン』
最小ヒーローが頑張るお話。
主人公スコット・ラングの人生は空回りの連続。
義賊的な行いで職と家族を同時に失った。
前科者ではバイトもままならない。
そんな崖っぷちな状況でとある博士と出会う。
なし崩し的に託された物は「身体のサイズを自在に操るハイテクスーツ」だった…
世界は救えなくとも、ダメ人間でも
「自分の周りだけはなんとかしよう」とスコットは奮起するのであった。
今や押しも引かれぬ人気大河となった『アベンジャーズ』シリーズの関連作のひとつ。
他のヒーロー達は金持ち社長、高潔な戦士、有能な学者…などなど割と優等生が多い。
しかし本作の主人公は義賊と言えば聞こえはいいが、どこまでもどうしようもない男。
それでも自分のため、そして愛する娘のためにもう一度立ち上がることを決意する。
手が届く範囲は伸縮する能力通りほぼ身近に限られるが
大切なのは規模ではなく「行動するか、しないか」だ。
周りと比較しがちな人生。
それでも自分の正しいと信じた道を突き進む尊さは絶対に裏切らないと教えてくれる。
ちなみに本作は全体の流れで言えば12作目。
ただ他の作品との関連性は薄いので入門編にぴったり。
ベースはコメディに近いので気軽にどうぞ。
7.『マイティ・ソー/バトルロイヤル』
強大兄弟と破壊獣と死神と。銀河最大のサプライズパーティ。『マイティ・ソー バトルロイヤル』最速レビュー。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。
30メガトン級の核爆弾達の狂宴。
『アントマン』と同じく『アベンジャーズ』シリーズの中のひとつ。
しかしこちらは単体作で数えても3作目。
累計で言えば17作目という驚異の積み重ねの先。
正直手は出しづらいかもしれない。
それでも全く話がわからないこともない。
なによりハードルが高くても勧めたくなる大傑作。
『マイティ・ソー』を知っている人も知らない人もそのブッ飛んだコメディの連べ打ちには驚愕すること必至。
完全に終始ヤケクソ気味なキャラ達、そして土壇場で魅せる数々の漢気大爆発には笑いつつも燃える。
これはネタバレになるだろうが
過去作において数々の困難を乗り越えてきた彼女との破局があっさりと語られるあたりは
「さすがに神様は強い」と思わずにはいられない。
この神々の余裕さは見習っていきたい。
8.『デッドプール』
無責任で自己中な漢の純愛物語。
好き勝手に生きてきた主人公ウェイド・ウィルソンは人生で初めての愛を知る。
しかしそれは病気によって引き裂かれてしまう。
最後にウェイドが頼ったのは怪しい人体実験組織だった…
全篇不謹慎かジョークか、な勢いで構成されている。
しかしその本質は「1人の漢が愛を知り、愛を得る」純愛ストーリーとも言える。
自暴自棄で全てを失い、自虐的で自己中でも
ひとつのきっかけで人生やり直すこともできる。
ダークヒーロー、コメディ、アクション、ラブストーリーと山盛りだが見事にまとまっている作品。
ここからは個人的な思い入れだが
主演のライアン・レイノルズはかなりの苦労人。
同期が出世していく中でも自分の映画は鳴かず飛ばず。
赤字総額は数億ドルを越え、嫁には離婚を言い渡される。
やっと掴んだ大好きな「デッドプール」役もお偉いさんからの意見で大改悪。
かたや、元嫁は別アメコミシリーズで大人気者に。
きっと想像を絶するドン底っぷりだっただろう。
それでもその全てを笑い飛ばし、前に進み続けた。
そして近年。デッドプールと一緒に大復活。
世界的に大ヒットを記録。暖かく受け入れられた。
本当に嬉しかった。劇場では泣いた。
もちろんその背景を知らなくても楽しめる。
最近はブームを越えて定着した「ヒーローもの」ではあるが、どれも複雑にリンクしていたり続編が多かったりでいちいち観ていられない…という方にこそオススメ。
本作はこれだけでまとまっているので観やすさ抜群。
9.『ジャスティス・リーグ』
超人だらけなアメコミ帰宅部。『ジャスティス・リーグ』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。
オンリーワンヒーロー、集結。
1人でも最強なヒーロー達が地球の危機に電撃集合。
それぞれ人間味あふれる悩みを抱えつつも「仲間」に目覚め、最後には全員好きに弾け合う。
アクションや掛け合いも見どころだが
「オタク、ヤンキー、一匹狼、番長、学級委員長、生徒会長が手を組み世界を救う」本作。
各々「アウトサイダー」である故の弱さを持っていることには共感必至だろう。
同じヒーロー集合映画に『アベンジャーズ』がある。
もちろんあちらも大傑作だが、開き直り具合はこちらの方が上手。
向こうは丁寧に積み重ねられたリア充的優等生作だが
こっちは「どうすりゃいいのさ!」精神にあふれた落ちこぼれ達の足掻き作。
どちらかだけが傑作ということはない。
しかし落ち込んだときに効くのは本作に軍配。
アメコミに詳しくなくても観られる傑作。
ここからは殿堂入り。
『ロッキー』
説明不要のスポ根映画の金字塔。
現在シリーズは7作あり、どれもこれも傑作だが
個人的には『ロッキー・ザ・ファイナル』
スピンオフ 兼 続編である『クリード チャンプを継ぐ男』
の2つは猛プッシュしたい。
とにかく俺の拙い文章力ではもはや表せないほどに「人生とは」を教えてくれる。
『ロッキー・ザ・ファイナル』より。
『クリード チャンプを継ぐ男』より。
もはや俺の精神的羅針盤でもある。
人生、ツラいこともある。逃げたいときもある。
どうにもならないほどに追い込まれるときもある。
それでも彼らのように必死に耐えて前に進む。
そうすれば必ず道は拓ける。絶対にだ!!
『エクスペンダブルズ』
アクション映画界のレジェンド、大集結。
味方も敵もどこを切っても伝説しか出てこない映画。
『アベンジャーズ』『ジャスティス・リーグ』に並ぶとも劣らないある種のヒーロー大集合映画。
現在シリーズ化され『3』まで製作されているが
どれも「レジェンド達が悪者をブチのめす」に終始する作品。
ともすれば「中身がない」と思われがちだが
その本質は中身しかない。
アクション→軽口→アクション→馬鹿話→アクション…と頭の悪さでいえば中学の休み時間レベル。
しかし、時折光る男同士の友情には胸が熱くなる。
そして悪人には人権団体が気絶するほどの問答無用さを食らわせる。
なによりメンバーそれぞれ悩みを抱えている。
しかしそれをぶっきらぼうに、そして熱く受け止め合う漢気の交換留学には性別も年齢も国境も関係なく響くはず。
老若男女、みんな観よう!
世界平和のために!!
最後に勇気が出るステイサム欲張りセットを張って終わろうかと思う。
余談。
今回の記事が誰かの役に立てれば幸いだ。
「頑張らなきゃ」やら「みんなツラい」やらは忘れていい。
今を生きてさえいれば絶対に良くなる。
どうしようもない俺でも変われた。
根拠は乏しいが、それでも生きてほしい。
あと1年やり過ごして何も変わらなかったら
俺のことをブン殴りにきてもいい!!
だからツラくても苦しくても生き延びよう!!
大層なこと言えたガラじゃないが
1人じゃないぞ!!大丈夫だ!!
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