探偵どうでしょう第三弾!!
シリーズ最大の危機が探偵を待ち受ける!!
シリーズ恒例のヒロインによる漢気大爆発も過去最大級!!!
道民以外も見逃すな!!
ネタバレなし感想。
シリーズ未見でも全く問題なし。
独特の雰囲気に浸ろう!!
アクションが観たければアメコミ行こう!!
大泉洋。北海道の怪物。
俺の地元は千葉なのでその凄さは正直わからんが道民の友人からすれば神のような存在らしい。
最近遅ればせながらカルト的人気を誇る『水曜どうでしょう』を観たのだが、人気の秘訣を垣間見た。深夜にぐだぐだ流し見するにはもってこい。
その素晴らしさについては他所様のブログなどで語り尽くされていることだしここでは置いておこう。
しかし友人曰くひとつの不満があるとのこと。
「どうにも最近のどうでしょうは甘い」らしい。
大泉洋が全国区になり多方面で活躍しているだけに既存の企画がやりにくい、無茶させるわけにもいかない現状。
確かにファンからしたら由々しき問題だろう。
しかしかといってドラマや映画方面で手を抜いているわけではない。
むしろ『どうでしょう』が甘くなるほどに扱いがぞんざいになっている気がする。
そう痛感させられるのが『探偵はBARにいる』シリーズだ!!
タイトルにもあるように本作で『3』となるこのシリーズ。
並みの俳優なら難色を示しかねない身体の張りっぷりを問答無用で叩きつけ続けている。
徹底された巻き込まれ体質である大泉洋をこれ以上ないほどに上手く調理している、いわばファン御用達な作品でもある。
本来邦画はあまり観ない俺だが、このシリーズは追っている。理由はわからないが!!
ひとつ言えることは夜遅くに酒片手に缶ピース吸いながらまったり観るのになかなか適している傑作、ということだ。
とりあえず肝となる主人公が2人いる。
探偵。本名不詳。
割といつもの大泉洋。武器は口先と人脈の広さ。
そして意外にモテる。
『2』では麻美ゆまとセックスし今作では北川景子と寝るという日本男児の夢を叶えまくるような男なのだが基本的に三枚目な役柄だ。
まぁキャスティングの時点で誰もがわかるな!
下半身には忠実だし腕っ節も平均程度。
人情と人脈の広さだけで渡り合っているきらいがある。
高田。探偵の助手。
農大の助手にして空手の師範代。基本的にやる気は皆無なマイペース野郎だがやるときはやる。
そしてめちゃくちゃに強い。ズルい良キャラ。
この2人がまったりしつつも事件に挑むのが大筋だ。
まぁどこぞの小栗旬よりもよっぽどルパンしてる感じが嫌いになれない所以だろう。 それっぽい一枚。
日本の探偵ものといえば『探偵物語』が真っ先に思い浮かぶが、奇しくも「探偵、天パ、松田」という共通点。「永遠に、自由(アウトロー)。」
カッコいいなぁ!!!今こそ観よう!!
あちらはあちらで焼け付くほどのハードすぎるボイルドさがあったが、こちらも負けてはいない。
本シリーズは簡単に言ってしまえばこの2人を中心としたハードボイルド劇なのだが、一筋縄ではいかない見所がいくつかある。
上記した通りに主役2人のキャラが恐ろしく立っていることもそうだが毎度のゲストヒロインの「漢気」こそ見所だ。
おそらく俺はここに最も惹かれているのだと思う。
考えれば考えるほどにそれぞれがステイサムばりに漢気を爆発させる。
まぁ毎度のことながら何を言っているかわからんだろうが付き合っていただければ幸いだ。
1作目。ヒロインは小雪。
あまり意識したことはない女優さんだが終盤にとある漢気大爆発を見せる。
すったもんだありながらもずっととある復讐を企てていたことが終盤にて判明するのだがその手口が非常にステイサムだ。
なんと式場にウェディングドレス姿で乱入し拳銃を乱射する、というジョン・ウー式倍返しを決行!!大抵この手の映画はネタバラシパートで睡魔に襲われるものだがこれは眠っている場合ではない。
このワイスピステイサムイズム。『ワイルド・スピード SKY MISSION』感想なのか?これは!バレ増し増し。 - 高速回転する方舟の片隅で。
スーツ姿でマシンガン片手にセレブリティパーティに参加。招待状は銃弾だ!!!
両者とも正装に銃火器という痺れる一貫性。
やはり一世一代の大勝負にはこのスタイルが正しいと言わざるをえない。
正直ストーリーは全く覚えていないのだがこの場面だけはときたま観返したくなる熱量がある。
2作目。ヒロインは尾野真千子。
割とグイグイくるタイプのヒロインで探偵にも食ってかかることも多い。勝ち気で男顔負けの口の悪さとこの眼力。
これはブリッツステイサムだな!!暴力刑事vsエセサイコ野郎。『ブリッツ』バレあり感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。
基本口より先に手が出る凶暴性、口の達者さ。
サイコ気取りな犯罪者を言論の暴力で叩きのめした後に射殺する。一応、現職の刑事。
ちなみに画像のシーンは「オープニング早々、車上荒らしのキッズたちをホッケースティックで瞬殺した後のセラピーにてカウンセラーに逆ギレ中」という名シーン。
そして本作。ヒロインは北川景子。
これは終盤の大オチになってしまうが、今回の北川景子は割と悪女である。ヤクザと繋がり大金をせしめようとする狡さをズバズバ発揮しまくる。
しかしその理由が泣ける!!
なんと「赤の他人の子供のため」というもの。
彼女には子供が産めなかった過去がある。
その失意の最中、たまたま見かけた子供。
我が子の出産予定日とその子の誕生日が全く同じだった。
他人から見ればたったそれだけの理由。
しかし当人からすればそれだけで「命を燃やす理由」には十分だった!!!探偵すら訝しんでいる全方位敵まみれな逆境にも関わらず単身でヤクザと渡り合うその胆力。
それだけでは飽き足らずラストには銃撃戦までおっ始める始末!!!
もはや四捨五入するまでもなくセイフステイサムだ。面倒だから全員殺せ!!!『SAFE』バレあり。感想。 - 高速回転する方舟の片隅で。
目が合っただけの見ず知らずの子供に恩義を感じ、悪徳組織3つを相手取る。
組織の数、そして壊滅のさせ方(北川景子は法的に、ステイサムは物理的に)の違いはあるものの、漢気のベクトルは一緒だ。
何度でも言うが漢気に性別など関係ない!!
自分でもどうかしてる比較の数々だったが少しでも理解していただければ幸いだ。
しかし主役2人も「彼女らばかりに漢気を発揮させているわけにはいかない!」とばかりに毎回終盤に漢気の連鎖反応を見せることも多い。
ヒロインがステイサムならこちらはスタローンとシュワルツェネッガーだ。
シルベスター大泉。
腕っ節の有無という大きな違いはあれど、その折れない心はスタローン魂を継承していると言える。
そして人脈の広さ。
スタローンには「消耗品軍団」という歩く核弾頭なレジェンズが多々いる。当ブログお馴染みな画像。
しかし大泉洋も負けてはいない。
こちらにはゲイとオカマとヤクザがいる!!!
どちらも日陰者かもしれない。
しかし大事なのはその中身だ!!
なにより割と失敗もする人間味。
考えればスタローンも失敗は多い人生だった。
「しくじり先生」に出演すれば2時間SPができてしまうほどに!!
誰よりも身体を張ってきた過去があるが、そのベクトルがおかしな方向に行ってしまったこともある。『刑事ジョー ママにお手上げ』より。 当然ラジー賞だ!!
しかしロッキー曰く「なによりも重い"人生"というパンチにも負けずに進め。そうすれば勝てる」精神は受け継がれている。『ロッキー・ザ・ファイナル』より。
俺の人生の指針だ!!サンキュー、スライ!!
本作の大泉洋は服を剥かれるわ雪に塗れるわで決して格好は良くない。「どうでしょう」感ストップ高!!
それでも必死に依頼人のために全力を尽くす。
その様はみっともなくともバカにはできない。
例え報酬が1万800円(税込)だとしても!!
そしてその相方。アーノルド高田。
本シリーズのアクションをほぼ一手に請け負う仕事人だが、空手の師範代だけあってシリーズ通して負けなしという無敵艦隊さ。
機械さながらに無表情で敵を屠っていくその様はもはや「ターミネーター」と言っても過言ではない。
『1』のオープニングでは邦画にあるまじきスピードでチンピラを秒殺し『2』では多勢相手になんなく圧勝。
そして金属バットで脳天カチ割られても5秒ほどで復活するマシーン感。
感想も「いってぇ…」のみ!!いよいよ探偵から直々に「ターミネーターかお前は」とお墨付きをもらう始末。
そして本作。アクションの演出は今までと変わり「スローな殺陣をハイスピードカメラで撮る」という独自撮影が行われている。正直成功してるかどうかは賛否分かれそうだがそれも雑魚戦の話。
今回は今までいなかったような強力な好敵手がいる。波瑠。風貌と名前から作:松井優征オーラが凄いがその実力は化け物な究極の戦闘狂。
序盤の手合わせでは高田をして「勝てね。あいつ強いわ」と言わしめるほど。
しかしラストのタイマンでは高田の鮮やかすぎるドロップキックで打ち沈む。影で行なっていた似つかわしくない努力のおかげで!!
勝てないかもしれなくともめげずに真顔で立ち向かうこの潔さもターミネーター魂だ。
言ってしまえば本シリーズは「スタローンとシュワちゃんがステイサムのために頑張る」という作品であるとも言えるだろう。『大脱出』より。
こちらは「漢達は監獄にいる」な名作だ!!
…まぁ、いろいろと否定したい気持ちもわかるが!!!
なんか『ミックス。』のときもこんなんだったな!!すまない!!!
さぁ、人生のリベンジマッチだ。『ミックス。』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。
とにかくシリーズ史上最高な出来とも言える本作。
いよいよモンキーパンチからのお墨付きをもらい勢いづくばかりだ。いいなぁ!!!
この魅力を文章で伝えるのは難しいが、独特の雰囲気にハマればこれ以上楽しい映画もない。
大人なハードボイルドさに「友情、努力、勝利」という少年漫画エキスをトッピングした傑作だ。
本作は奇しくもあの大作映画『鋼の錬金術師』と同日公開なわけだが、こうなったらハシゴしよう!!
どっちにも大泉洋出てるし!!!『東京喰種』に引き続きの漫画原作。
仕事選ばねぇな!!こいつも!!!
ちなみにエンドロール後にもおまけ映像がある。
さすが高田だな!!と思わざるを得ない展開だがこれで続編がつくれるな!!見逃すな!!!
まだまだこの2人が観たい!!
命を燃やす予告↓
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