『ザ・レイド』meets『ボーン』!
混ぜるな危険。
サスペンスの代わりにアクションゴリ盛り!
ハリウッドからの恐ろしき出戻り!!
2011年。
とんでもない映画がインドネシアから世界に叩きつけられたことは以前、当ブログにも書かせてもらった。
『ザ・レイド』ネタバレ意味なし!書き殴りの感想! - 高速回転する方舟の片隅で。
ガチで10年に一度の映画。
作中の9割がアクション。
最強格闘技「シラット」が炸裂。
そして2014年。
待望となる続編がつくられた。
『ザ・レイド GOKUDO』
舞台をビルから刑務所、街中などオープンワールドに移し、さらにアクションを盛りに盛る!
それもほぼ徒手空拳のみ。
これさえ観れば半年は素手格闘映画はいらなくなるほどにアクションを過剰摂取できる大傑作。
そのうち当ブログでも書こう!
もちろんそんな傑作の評判がインドネシアだけで留まるわけもなかった。
『ザ・レイド』に出演していた「ジョー・タスリム」はいち早くハリウッドへ進出。
それも人気絶頂の『ワイルド・スピード』シリーズに!『ワイルド・スピード EURO MISSION』より。
「オーウェン・ショウ」一味の戦闘隊員として出演。
台詞は少ないものの記憶に残るドロップキックをぶっ放してくれた。
さらに続編の『〜SKY MISSION』には
『ザ・レイド』のジャスト10年前に公開された
『マッハ!』より「トニー・ジャー」が電撃参戦!
10年前の「10年に一度のアクションスター」さん。
いろいろ問題はあったが実力は折り紙つき。
こんな素晴らしいアジアンアクションバブルの到来に
当然『ザ・レイド』シリーズの演者が黙っているわけもない。
主演の「イコ・ウワイス」溢れる主人公感。
そして強烈な存在感を放っていた「ヤヤン・ルヒアン」溢れる猛獣感。
この両者にハリウッドから召集がかかる。
それもあのSF超大作映画『スター・ウォーズ』から!
当時の最新作
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』だ。
あの2人が「スター・ウォーズ」に出る。
一体どんなアクションを見せつけてくれるのか!
「SF」と「シラット」は噛み合うのか!?
期待もそこそこに観賞した。
ノリノリなご両人。
観賞後。
その絶望はカミーノの海よりも深かった。
理由はただひとつ。
「カンジクラブ」問題だ。
ハンソロの借金の取り立てに来た武装連中。
それも筆頭はあの2人。
「これはヤバいことになるぞ…!」とわくわくしたのだが
結果は一瞬で宇宙怪物に喰われて終わり。
開いた口が塞がらなかった。
まぁそれも一年後の『ローグワン』にて
「香港のラストドラゴン」が取り返してくれたが!
宇宙最強の漢「ドニー・イェン」
非ジェダイにもかかわらず
ストームトルーパーを素手でシバき倒す。
ブラスターをあっさり躱す。
タイファイターを撃ち墜とす。
明らかに「オーバー・ザ・スター・ウォーズ」な盲目の僧侶「チアルート・イムウェ」を熱演してくれた。アジアの意地。
しかし当時はそんなことはいざ知らず。
当人達もファンと同様、扱いに失望したのか
もしくはアクション映画はホームでの撮影に限る!
と気がついたのか。
そんな10年に1人のアクション俳優である
「イコ・ウワイス」が本拠地であるインドネシアで仕切り直した本作。
一言で言えば振り切っていた。
それは『フォースの覚醒』でがっかりしたファンへのプレゼントでもあり
自身を奮い立たせるカンフル剤でもあった。
終始ハイテンションなジェットコースターアクションムービーに仕上がっていた。
「とにかくアクションを堪能してくれ!」
という製作者の意図が見えてくるほどに
ストーリーは二の次三の次。
そんな四の次なあらすじ。
砂浜に打ち上げられた謎の男。
病院で献身的な看護師さんの手当てのおかげもあり目を覚ますが…やっぱり記憶が失くなっていた。
そんな中、襲いかかる謎の刺客達。
絶対絶命か…と思いきや!身体に染み付いていた殺人術で刺客を一瞬で叩きのめす!!
一体俺は何者なのか?
失われた真実は何なのか?
「まぁ只者ではないな!!」という観客の声もそのままに
闘いに身を落としていくのであった。
…というもの。
まぁ映画ファンならお気づきだろう。
このあらすじ。ほぼ『ボーン』シリーズだ。
潔いほどに!!
これを観たアクションジャンキーがつくった映画であることは想像に難くない。
もちろん断じて丸パクリなどではない。
偏差値を低く、話は簡潔に。
その分、アクションを山盛りにする俺ジナル性。
オールオッケーだ。
とにかく簡単な人物設定と舞台背景が説明された後は次々と刺客が襲いかかってくる。
それも徐々に強くなっていくステージクリア方式のアクションゲームの体を成している親切設計。
とにかく敵対する追っ手の紹介だけさせていただこう。
それで十分だし!!
Round1.ヤベぇやつ。噛ませ。
Round2.ヤベぇやつ×2。兄弟にも似た仲の良さ。
Round3.ヤバくて強ぇやつ。
幹部その1。特殊警棒使い。
Round4.ヤバくて強くて切ねぇやつ。
幹部その2。ナイフ使いレディ。
Final Round !!ビッグボス。尋常じゃなく強いやつ。
いい上司は現場にも出る。
…と段階を追っていくごとにヤバさが加速していく。この語彙力のなさ。わかるぞ!!
とにかく『ザ・レイド』と同様に
「アクションだけ観たい」というわがままが叶う本作。
AVのインタビューを早送りするような気が短い人向けの映画だ。
何も考えたくない昼下がりにでも観よう!
発泡酒片手に!!
余談。
一番驚いたのが劇場公開から早3ヶ月程度でDVDリリース&Netflix配信開始というフットワークの軽さ。
一部の都会民を除いたアクション好きに対する行き届いた配慮の良さ。
ありがたいなぁ!!!
ちなみに本作には続編の予定はないっぽいが
『ザ・レイド』の方は三部作の予定らしい。
残された完結篇が今から楽しみで仕方がない…
とネットサーフィンをしていたところ
Tony Jaa Dan Shun Oguri Akan Bergabung Dalam “THE RAID 3”? | Movie Xplorers トニー・ジャー&小栗旬参戦?!
マジかよ!!!??
大体わかる予告篇↓
なにもないtwitter↓